2005年11月30日

IWC ポルトギーゼ・オートマティック5001

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アメリカ人フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがいなかったら、シャフハウゼンにIWCが誕生することはなかったでしょう。そして、最も有名なスイスの時計製造会社の一つは、この世に存在しなかったことでしょう。IWCの創設者は、1868年以降、自分の遺伝子コードを「ジョーンズ・キャリバー」という形でシャフハウゼンに残して行きました。そして彼のこの遺産が、「ポルトギーゼ F.A. ジョーンズ」として復活しました。

137年前、アメリカ人の時計技師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが、アメリカ市場向けに高品質のポケットウォッチ・ムーブメントを製造する目的でボストンからスイスのシャフハウゼンにやってきた時、かばんの中に、当時としては非常に進んだ最新機器やアイデアもー緒に携えてきました。ジョーンズは、熟練した労働力と、19世紀の当時としては低い賃金という2つの理由からスイスに魅力を感じました。そして、ライン河畔の町シャフハウゼンに、インターナショナル・ウォッチ・カンパニーを設立しました。そこには、新しくできたばかりの水力発電所があり、そこからの電気が彼の機械の動力となりました。ライン川の河畔に設けられた会社は、今もその場所に存在しています。

ジョーンズは、ボストンから最初のポケットウォッチ・ムーブメントのアイデアを携えてきていました。彼はボストンでは、ハワード・ウォッチ&クロック・カンパニーで働いていましたが、その前にはジョージP.リードの元で働いていました。彼が新しく設立した会社IWCは、半ダースほどの様々なモデルからなるベーシックなキャリバーによって事業を開始しましたが、それらは今、「ジョーンズ・キャリバー」として時計製造の歴史に記憶されています。高い品質に加えて、それらは一つの際立った共通する特徴を備えていました。それは「ジョーンズ・アロー」と呼ばれるもので、簡単に精密な緩急調整を行うことができるように、テンプのコックから4分の3スケールのプレートまで伸びている長い緩急針でした。現在では、これらのオリジナルのキャリバーは、コレクターの間で希少価値として扱われています。

貿の高い時計をスイスから母国に送り出すというジョーンズの野心的な計画は、間もなく失敗に終わりました。アメリカが非常に高い輸入税をかけたことが主な原因でした。創立後すぐの時期「アメリカン・ウォッチ・ファクトリー」という俗称で知られていたIWCは、その後、数年、数十年をかけて、スイスでも最も有名な時計製造会社の一つへと変貌を遂げ、その完壁なポケット・ウォッチによって世界中で知られるようになりました。ジョーンズさん、ありがとう。なぜならこれは、その後IWCが高級時計の頂点を極めるために欠くことのできない一歩となったからです。今日、高級時計の製造会社の中で、クラシックなポケットウォッチから「グランド・コンプリケーション」腕時計まで、非常に幅広い範囲の時計を提供できる会社はIWCの他にほとんどありません。

こうした地位を確保し続けるためにも、この起業家の優れた業績が忘れ去られてはならないのです。70年前に初めてポケットウォッチ・ムーブメントを搭載して作られ、今日ではIWCの最も成功した腕時計のコレクションとなっている「ポルトギーゼ」に、性能がさらに高められたキャリバー98290ジョーンズ・ムーブメントを搭載した特別限定生産品の「F.A. ジョーンズ」を加えることで、現在のジョーンズの後継者は、彼に素晴らしい敬意を表しました。この時計は、4分の3スケールのプレート、長い緩急針、振動数18,000回、手巻き、手の込んだ装飾と彫り込み、といったオリジナルと同様の特徴を備えています。また、当時のポケットウォッチの特徴であった、独特のオニオン型リューズを使用しています。ポケットウォッチの文字盤にまれたF.A.ジョーンズのオリジナルの署名も再現されました。

2005年の「ジョーンズ」は、かつて使われたバイメタル補正テンプに代わって、重さ補正ネジと、テンプのアームに配した緩急微調整カムが付いたグリュシデュール製テンプ、およびブレゲ式巻上げひげゼンマイ付きニヴァロックス1ひげゼンマイを装備しています。F.A. ジョーンズから始まり137年間に渡って蓄積されてきたIWCの経験に裏打ちされたこの時計は、技術的な側面から見て、最高級の作品です。

無反射コーティングを施したドーム型のサファイアガラスは、現代性に対する譲歩の結果です。時刻を秒まで正確に合わせるためのスモールセコンドの停止針も同様です。「ポルトギーゼF.A. ジョーンズ」は、オリジナルのものとは異なり、耐衝撃装置を備えています。そしてもちろん、裏蓋は、サファイアガラスによるシースルー仕様になっています。なぜなら、オリジナルのモデルに習って見事に装飾を施されたムーブメントは、称賛に値するものだからです。また、以前のポケットウォッチとは対照的に、「ポルトギーゼF.A. ジョーンズ」は、30mまでの防水性も備えています。

IWCの愛好者たちの多くは、1993年に創立125周年を記念して特別限定生産品として再登場した、ポケットウォッチ・ムーブメント搭載の新しい「ポルトギーゼ」の成功を今でも覚えています。それらは今、今後さらに価値が高まることが確実な、投資の対象のトップとして評価されています。前回の経験を踏まえ、世界中で限定販売される「ポルトギーゼF.A. ジョーンズ」は、スティール製が3,000、ローズゴールド製が1,000、プラチナ製が500と、以前より決定的に数を増やして販売されます。



【IWC ポルトギーゼ・オートマティック5001】


7日間のパワーリザープを誇る「ポルトギーゼ・オートマティック5001」は、その背景にある70年の歴史とともに、今や偉大なクラシックの一つとなっていますが、今回新たにホワイトゴールド・バージョンが加わります。

「ポルトギーゼ・オートマティック5001」がプラチナ、ローズゴールド、ステンレススティール・バージョンの印象的なデビューを飾ってからちょうど1年。技術面において非常に興味深く、世界で最も大型の自動巻きムーブメントが、70年前に誕生した最初の「ポルトギーゼ」を日常使用のための現代味あふれるスタイリッシュなモデルに変えたのです。IWCが専用に製造しているこのムーブメントは、ペラトン自動巻き機構と、大きな日付表示、さらに7日間のパワーリザーブを備えています。

「ポルトギーゼ・オートマティック5001」発表当初にケース・バリエーションとして加わらなかった、今日最も要望の高い貴金属の一つであるホワイトゴールド。「ポルトギーゼ」の純粋なデザインほど、その控え目な表現を大いに発揮できるものはありません。ですから、ホワイトゴールドのケース・バリエーションが、非限定モデルとしてこのシリーズに仲間入りするのは当然なのです。真の愛好家であれば、上品なスレートカラーの文字盤を特徴とするこのモデルを一目でそれと見分けることができるでしょう。

ケースサイズ42mmのIWC「ポルトギーゼ・オートマティック5001」が表現するのは、腕時計の堂々とした現代的な大きさだけではありません。ゼンマイ式ローターを備えた双方向巻上げの歯止め機構、ネジ付きテンプ式脱進機構、二重緩急調整およびプレゲひげゼンマイを含め、素晴らしいデザインの中に、“オート・オルロジュリー”(高級時計製造)が誇るあらゆる特性を兼ね備えています。ムーブメントに使用される動力は、規則正しく一定のエネルギーを供給するゼンマイの力のみです。こうして、ゼンマイにたくわえられたエネルギーが減少する前に、ちょうど168時間(7日間)が経過すると特殊な機構によってムーブメントが停止しますが、それでもさらに2日間作動し続けることができます。精度の追求という概念は、IWCの哲学の礎をなしています。そして、これはローターに正確な原動力を伝えるために取り付けられた錘の機能を果たす金のメダルに記されたモットーのように、“Probus Scafusia”プローブス・スカフージア(シャフハウゼンの優秀な、そして徹底したクラフツマンシップ)という2つの語に端的に表現されています。


他の「ポルトギーゼ」シリーズと同じく「ポルトギーゼ・オートマティック5001」の裏蓋がサファイアガラスによるシースルー仕様になっているのは、専用のキャリバー50010の動きを通して、こうしたIWCの精神を実際に目にしていただくためです。また、前面のドーム型サファイアガラスには、両面無反射コーティングが施されています。

Ref:IW5001

特徴
メカニカル・ムーブメント、ペラトン自動巻き機構、
日付表示、パワーリザーブ表示、9時位置の停止機能付、
スモールセコンド、プレゲひげゼンマイ、
18Kイエローゴールドのメダル付きローター


ムーブメント
--------------------------------------------------------------------------------

キャリバー:
振動数:
石数:
パワーリザーブ:
巻上げ機構:

50010
18,000回/時
44
7日間(168時間)
自動巻き


ケース
--------------------------------------------------------------------------------

素材:
ガラス:
防水性:
直径:
厚さ:
重さ: 18Kホワイトゴールド
ドーム型サファイアガラス、反射防止加工
3気圧(30m)防水
42.3mm
13.9mm
ホワイトゴールド製のクロコダイル・ストラップウォッチ 115g

本体価格 115万5000円

http://www.iwc.ch/ ← IWC公式サイト

【くま雑記】
美しい時計です。ゴールドとホワイトゴールドがありますが、
くま的にはホワイトゴールド(写真)がお勧めです。IWC独自のペラトン巻き上げ式
を採用していてムーブメントも信用がおけます。実際には8.5日分のパワーリザーブを
組み込んでいるらしいが7日で強制的にストップさせるそうです。
この辺のこだわりがマニア受けする理由かもしれませんね。
IWCの時計は本当に奥が深いです。ため息しか出ません。


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